鍋島 Nabeshima

2009年08月02日

4 そして、「鍋島」が「鍋島」に生まれ変わった

翌年1月28日。鍋島米を使い「鍋島」の仕込みを行いました。玄米で約540kg。これを精米して300kgの白米になります。当日は、麹米と蒸した米をタンクに仕込む作業と、鍋島米の洗米を行いました。仕込みが小さいため仕事量が少なく、参加者の多さから全員が作業に関わることができませんでしたが、それぞれに役割を果たしていただきました。発酵の管理は、箱入り娘のよう大切に冷蔵庫に入れ、温度管理に移行しました。
40日後、無事に搾りも完了。ビン詰めして低温で熟成させました。ラベルデザインや化粧箱の準備などに時間がかかりましたが、これで待ちに待った完成。2007(平成19)年9月11日、正式発売の日を迎えました。
このプロジェクトは、弊社で毎年実施している「マチとムラを繋ぐ運動」の一環として行われました。最終目標は鍋島米による酒造りですが、そのプロセスの中には家族で鹿島の自然を満喫していただこうと干潟体験やカブトムシ取り、川遊び、芋掘り、生海苔の試食などを行い、地元の豊かな水や土、済んだ自然の空気や地元の人の息づかいを感じていただき、楽しい思い出も作ってもらえたと自負しています。
「鍋島米での酒造り」という思いつきの夢を実現できたのも、消費者の皆さんや農家さん、農業試験場、鍋島特約店、蔵元など多くの方々の協力があればこそ、です。
富久千代酒造「鍋島」という日本酒による「満足」を、それを超える新たな「感動」を与えられるためにも、そのバックグランドにある自然への「感謝」を忘れずに、「情熱の酒 鍋島」を皆様とともに育てていきたいと思っています。
2008(平成20)年6月には鍋島米の二造り目の商品を発売するに至り、今日も酒米「鍋島」による清酒「鍋島」造りは着実に進んでいます。これまでご協力、ご参加していただいたすべての方に感謝するとともに、これから出会うまだ見ぬ人との出会いを楽しみにしています。
posted by 鍋島 at 20:10 | 二つの鍋島